Yahoo!プロモーション広告が実質終了。1歩先を見据えた対策が必要

これからの変化に柔軟に対応できるよう集客手段も複数化しておきましょう

yahoo!プロモーション広告でのPPCアフィリエイトが実質禁止に!

ヤフーは、アフィリエイトサイトなどの成果報酬型サイトへの誘導を目的とする広告の出稿を2019年6月3日から原則、禁止とすることを発表しました。これにより、アフィリエイトで稼ぐ方法として注目されていた「PPCアフィリエイト」をメインとした収益モデルが崩壊するため、Yahoo!広告などに依存していた方は、早急に新たな対策をおこなわなければなりません。

「アフィリエイトに対する逆風が吹く中、どのような追い風に乗ってビジネスチャンスを掴めばよいのか…」。そんな疑問のヒントとなる、息の長いアフィリエイトを続けるために、これから準備しておきたい時代の流れに合わせた対策についてご紹介します。

2019年(令和元年)6月3日Yahoo!のPPCアフィリエイトが終焉

ヤフーは、2019年5月8日に『広告掲載基準「広告の有用性について」判断基準変更のお知らせ』を発表。その内容は、ヤフーが提供するすべてのサービスおよび提携サイトにおいて「広告をクリックさせることを目的」と判断されるサイトの広告掲載・出稿ができなくなるというもので、2019年6月3日から適用されます。

「広告をクリックさせることを目的」と判断されるサイトは、具体的に成果報酬型サイトもしくはヤフーがそれと同等と判断したサイトです。アフィリエイトを目的としたコンテンツがユーザーにとって有用性が低いということで、アフィリエイトも含まれることが明記されています。

これにより、商品販売・申し込みページへの誘導を目的としているアフィリエイトサイトが出稿禁止に。Yahoo広告をメインにPPCアフィリエイトをおこなっているサイトが大きなダメージを受けています。

PPCアフィリエイトとは?メリット・デメリットをおさらい

アフィリエイターの中で、手っ取り早く稼げるツールとして人気となっている「PPCアフィリエイト」。特定のキーワードで広告としてYahooのスポンサードサーチやGoogleの検索連動型広告へ出稿して集客をする方法です。

広告なのでコストが発生しますが、広告料はクリックされた分のみ。広告出稿するページも、広告掲載基準さえクリアすればアフィリエイトサイトやブログでも出稿可能で、コンテンツ作成に手間をかけることなく、サイトやブログを活用して出稿できるため、初心者でも手間をかけずに始められるということで注目されていました。

本サイトでも、アフィリエイトサイトを立ち上げたばかりの初心者が、PPCアフィリエイトをうまく活用することで比較的簡単に集客ができ、収益化できるとしてご紹介してきました。しかし、今回のYahoo! JAPAN広告掲載基準の判断基準の変更によりPPCアフィリエイトを利用した収益化は終焉を迎えることとなりそうです。

「Yahoo広告がダメならGoogleで!」はナンセンス!

「Yahoo広告がダメでも、GoogleではPPCアフィリエイトはできるでしょ。」と思う方もいるでしょう。確かに、アフィリエイトメインの広告が出稿できなくなるのはヤフーのみなので、Googleに直接的な影響はありません。そのため、「それならGoogleでPPCアフィリエイトをやろう」というのもひとつの対策ではありますが、Googleの広告掲載基準は厳しく、ヤフーの審査を通っていたLPでもGoogleでは審査落ちしてしまうということも多いです。そうなると、Google用に改めてLPを作ったりする必要も出てくるため、時間も手間もかかってしまう可能性があります。

また、Googleも専門的で網羅性がある「ユーザーファースト」なコンテンツを求めています。今回のヤフーのように、Googleがユーザーによってアフィリエイトサイトは有用性が低いと判断してPPCアフィリエイトができなくなる可能性は0ではないため、これからGoogleでの出稿を目指してPPCアフィリエイトに取り組むのは得策とは言えないでしょう。

将来を見据えて集客フィールドを複数化しておく

アフィリエイト業界では、突然SEO上位のサイトが検索結果の圏外になったり、今回のようにPPCアフィリエイトができなくなったりすることがあります。そのため、アフィリエイトで長く成功したいのであれば、集客手段を複数化し、何かあっても他から集客できるようにしておくことが大切です。

稼げるとわかると1つのことに集中できるように1本化したくなる気持ちも分かりますが、1つに絞ってしてしまうのはリスクが大きいです。「SNS」「SEO」「メルマガ」「ブログランキング」など、常に複数の集客フィールドを確保するようにしましょう。

サイト内の改善も重要!今後は「ネイティブ広告」と「記事型LP」が鍵

SNSは生活と切り離せない存在となり、広告であってもユーザーが「面白い」「役立つ」「教えたい」と思った情報はSNSを通じて拡散される時代です。そのため、運営しているアフィリエイトサイトやブログもSNSを意識し、ユーザーに有益な情報を届けるためのサイト構成やコンテンツで対策しましょう。

●サイト構成は「ネイティブ広告 」というやり方で広告とコンテンツを調和させる

ネイティブ広告は、広告なのに広告っぽく見えない、コンテンツや広告ではない記事とうまく調和した自然な広告のことです。ユーザーにとって有益となる情報・価値のあるコンテンツを一緒に提供するという側面があるので、ユーザーがストレスを感じにくく、広告色の強い一方的なバナー広告よりも広告効果が高くなりやすいといわれています。

ネイティブ広告の見せ方はさまざまなタイプがありますが、ここでは他のサイトでなじみがあり、報酬アップの効果が期待できるおすすめの手法2つをご紹介。

・インフィード型

他のコンテンツとコンテンツのあいだに表示された広告のことです。「画像+テキスト」の組み合わせが一般的で、タイムライン型のページ構成に多くみられます。具体例をあげると「スマートフォン版Yahoo! JAPANのトップページ」のような表示です。「Gunosy」「Antenna」といったキュレーションサイトサイトでもよくみられます。

・レコメンドウィジェット型

何かの記事を読んだ後に表示される「おすすめ記事」のことです。「この記事を読んだ人におすすめの記事」「あわせて読みたい」「関連記事」「この記事を読んだ人が見たほかの記事」などの中に「広告」として表示します。

ただし、いずれの記事もコンテンツっぽく見せているだけで広告には変わりないので、「広告」という文言をつけなければなりません。意図的に広告と判断できないような形で宣伝することを「ステルスマーケティング(ステマ)」といいます。ユーザーを欺く行為で、どれだけ魅力的なコンテンツでも信頼性を落としてしまう要因となるため、「広告」というキャプションを忘れずに入れましょう。

●コンテンツとして楽しめる「記事型LP」で自然に宣伝する

記事型LPとは、一般的に読み物風のランディングページのことを言います。広告っぽさをなくすだけで、他のコンテンツとの親和性が高まり、ユーザーにもコンテンツを楽しみながら自然に広告に目を通してもらえるようになります。

これまでは、ユーザーを販売や申し込みページへ “誘導することを目的” とした広告色の強いLPでもある程度のアクセスが見込めましたが、最近はユーザーのメディアリテラシーも高まっており、広告色が強いと嫌煙されてやすいです。

そのため、これからはいかに広告っぽく見せず読み物として情報を提供し、ユーザーに「みんなにシェアしたい」と思わせる “拡散することを目的” としたコンテンツ作りがポイントとなってきます。

まとめ:集客を複数化し、ユーザーファーストなコンテンツづくりをしよう

PPCアフィリエイトでの集客が難しくなっても、ほかの集客手段が残っています。ヤフーの広告掲載基準の変更で大打撃を受けたとしても、アフィリエイトは終わりではありません。むしろ、これを機にやめてしまう人も増えるため、“今がチャンス!”です。 やり方次第で今後も生き残れる可能性があるため、改めて“ユーザーファースト”なコンテンツの提供を心掛け、これからの変化に柔軟に対応できるよう集客手段も複数化しておきましょう。


Written by yokke76

はじめまして!ママさんライターのyokke76と申します。

現在はライターとしてさまざまなサイトの記事を執筆しておりますが、以前アフィリエイトASPでメディアに広告枠の提案をしていたことがあり、アフィリエイトASP視点からアフィリエイターの方のヒントになる情報や記事作成のノウハウなどを発信していきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。

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