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ヒートマップツールは、特定のページの中でどこがよく見られていて、どこがあまり見られていないのかがサーモグラフィックで表示される、計測ツールです。Webページを閲覧している人の行動が可視化できるため、興味・関心を直感的に把握することができます。
「閲覧者の行動を分析する」という目的はアクセス解析と同じですが、分析できる範囲が異なります。
アクセス解析は、サイト全体でどのページの離脱率や直帰率が高いのかという数値から、閲覧者の行動を判断するのに向いています。それに対し、ヒートマップツールは、個別のページの行動を細かく分析するのに適しています。
ただ、ヒートマップツールは有料版、無料版など、さまざまな種類があり、初めて導入する場合、どれを選べばよいのかわからないという方も多いでしょう。そこで、今回はおすすめのヒートマップツールを厳選して5つご紹介します。手軽に使える無料版もご紹介するので、ぜひチェックしてくださいね。
コンテンツ
【有料】Clicktale(クリックテール)
全世界10万社以上、日本ではビッグカメラやANAなどの有名企業が導入している「Clicktale」。CVRに至るまでのユーザーの動向を知りたい方におすすめです。
<主な機能>
・マウスムーブ:マウスの動きを集計する機能
・クリック(タップ):リンクや画像から閲覧者の反応を読み解く機能
・アテンション:熟読時間から閲覧者の関心度を図る機能
・スクロール:ページ内の精読率が分かる機能
・リンクアナリティクス:リンクや画像のクリックをためらった時間、オンマウス率などが分かる機能
注目されているコンテンツやクリックの状況などが具体的に分かる機能が豊富で、わかりやすいため、初心者にも使いやすいでしょう。
価格:要問い合わせ ※2018年10月9日時点
公式サイト:https://www.ctale.jp/
【有料】Mouseflow(マウスフロー)
「Mouseflow」もコストコやMicrosoftなど、世界10万社以上が導入しているヒートマップツールです。シンプルな表示で、CVRの妨げや閲覧者の興味関心を読み解くことができます。
<主な機能>
・クリック・ムーブメントヒートマップ:クリックやマウスの動きなどが分かる機能
・スクロール・アテンションヒートマップ:アクションを誘発した有効な範囲が分かる機能
計測できるPV数やサイト数、データ保持期間が異なる有料プランは3つあります。お試しで始められる無料プランも完備。無料プランは、計測は1サイトのみですが、500PVまで計測可能です。
基本は月額制ですが、1年契約すれば1か月当たり約2~3割安くなるので、複数サイトを運営しているケースやある程度のPV数が稼げているサイトであれば有料プランがおすすめです。
価格:月額2,720円~(為替レートにより変動) ※2018年10月9日時点
公式サイト:https://mouseflow-jp.com/
【無料】Ptengine(ピーティーエンジン)
メールアドレスとパスワードを入力するだけで無料利用できる「Ptengine」。PCやタブレット、スマートフォンといったデバイスに対応したヒートマップ付きのアクセス解析ツールです。有料プランもあります。
<主な機能>
・ヒートマップ解析:クリック、タップされた部分が可視化される機能
リアルタイムで解析が可能で、WordPressのプラグインも完備。公式サイトには、改善点がわかるジャンル別のヒートマップ分析事例もあり、初心者にも優しいです。
価格:無料 / 有料 月額14,800円(税抜)~ ※2018年10月9日時点
公式サイト:https://www.ptengine.jp/
【無料】User Heat(ユーザーヒート)
無料なのに、なんと月間30万PVまで解析可能な「User Heat」。ページにタグを埋め込むだけの簡単設定で解析ができます。
<主な機能>
・熟読エリア:マウスの動き×滞在時間で閲覧者の注目ポイントを可視化できる機能
・終了エリア:どこまで読まれたかが分かる機能
・クリックエリア:閲覧者が最後にクリックした場所が分かる機能
・マウスムーブ:マウスを動かした順番から閲覧行動が分かる機能
・離脱エリア:離脱率をパーセンテージで表示する機能
有料のヒートマップツールに負けない、充実の機能は嬉しいポイントです。30万PVを超えると自動で計測がストップするため、自動課金となる心配もありません。
価格:無料 ※2018年10月9日時点
公式サイト:https://userheat.com/
【無料】SiTest(サイテスト)
「SiTest」のヒートマップツールは、AI(人工知能)を搭載した世界初の解析ツールです。8つのヒートマップ解析機能があり、3万PVまで無料で計測できます。
<主な機能>
・スクロール解析:閲覧者がどこまでスクロールしているかが分かる機能
・スクロールデータ:スクロール解析のデータをグラフと表示形式で分析できる機能
・マウスグラフィ:マウスポインタの滞在時間によるサーモグラフィ
・クリック解析:クリック箇所を表示する機能
・マウスムーブ:マウスの動きを録画する機能
・ゲイズプロット:マウスを動かした順序やマウスポインタの滞在時間が分かる機能
・タップ解析:スマートフォンやタブレット端末でのタップ状況が分かる機能
・タッチアクション:スマートフォン、タブレット上でのタップ、スワイプなどの傾向が分かる機能
ドメインは2つまでですが、利用可能ページは無制限。ヒートマップで改善した結果をチェックするのに便利な特許出願中の期間比較機能も利用できます。
価格:無料(トライアル)/ 有料 要お問い合わせ ※2018年10月9日時点
公式サイト:https://sitest.jp/
まとめ:ヒートマップツールを使ってユーザビリティをアップさせよう!
ヒートマップツールは、数値だけでは把握しづらい閲覧者の行動を、サーモグラフィの色で表示してくれるため、解析や分析が苦手な方でも直感的に閲覧者の行動を把握することができます。
CVRが伸び悩んでいるのであれば、Webページの中に改善のヒントが隠れています。無料版のヒートマップツールをうまく活用してサイトに導入し、閲覧者の行動パターンを読み取ってユーザビリティやサイトの質を向上させましょう。