アフィリエイトサイトを運営する場合、アクセスを伸ばして成果につなげなければ報酬が得られないため、情報を精査して読み手に要点を分かりやすく伝えることが大事です。
言いたいことをただ並べて書くだけの記事は自己満足に過ぎません。ここでは、記事のクオリティアップにつながる2つのフレームワークについて解説。使い分けのポイントについてもご紹介します。
手法を変えて同じ事を繰り返す「SDS法」
SDS法は、結論を素早く伝えることができる基本構成のひとつです。「Summary(結論)・ details(詳細)・Summary(要約)」の頭文字を取ってSDS法といわれています。
プレゼンテーションでも用いられているオーソドックスなフレームワークで、内容にかかわらず汎用的に使えるのが特徴です。構成を考える必要がなく、忙しい方でも時間をかけずに読み手に伝わりやすい記事に仕上げることができるので、手早くテクニックを覚えて記事のクオリティを高めたいというアフィリエイト初心者におすすめです。
構成は、言いたいこと=結論を先頭に持ってきて、その補足となる詳細な説明を付け加え、最後に要約する形でまとめでも結論を繰り返すだけ。結論さえできてしまえば、あとは簡潔に話を広げるだけでOKです。
①Summary(結論)
一番伝えたいことを明確かつ簡潔にまとめて述べましょう。
②details(詳細)
結論の内容を詳しく紹介する部分です。SDS法の肝となる部分で、①の説得力が増す肉付けをどれだけできるかがポイントとなります。そのため、要点は1~3つ程度を目安にしましょう。
ここでもダラダラと内容を羅列してしまうと見づらくなるため、結論の信ぴょう性が増す内容や決定打となる要点のみを伝えるのがベストです。
③Summary(要約)
最後にもう一度①の結論と②の詳細を振り返り、念押しで結論を言い換えて繰り返します。この時、もっとも言いたかったことで締めくくるのがおすすめです。
「日焼け対策におすすめの薬用化粧品」を例に、SDS法を使った例文を見ていきましょう。
【SDS法の例文】
①「薬用化粧品」を使用することで、日焼けによるしみ・そばかすを防ぐことができます。②日焼け対策をしていても、完全に紫外線をシャットアウトすることは難しいため、日焼け後の肌ケアがとても重要になります。③「薬用化粧品」には、紫外線を浴びることで発生しやすいメラニンの生成を抑える働きがあるため、紫外線によるしみ・そばかすを抑えたいのであれば、「薬用化粧品」がおすすめです。
【実際の例の解説】
薬用化粧品の場合、薬機法的に認められている効果効能の範囲であれば、「できる」という表現が可能です。そのため、今回の例では簡潔に効果効能を①の結論として先に述べ、②で補足となる情報を付け加えています。最後に③で①の結論を言い換え、「どういう人におすすめ」という一番伝えたい内容で締めくくっています。
4つの要素で1つのパートに仕上げる「PREP(プレップ)法」
PREP法は、段階的に内容を深めていく手法です。「Point(ポイント)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(結論)」の頭文字を取ってPREP法と呼ばれています。書き手としては、話を具体的に広げやすいというメリットがあり、読み手的にも次のようなメリットが得られます。
【ユーザーのメリット】
・内容を理解しやすい
・時間のロスが防げる
・要点が伝わりやすい、記憶に残りやすい
読み進めるほど内容が深まっていく構成になっているため、ユーザーは時間を無駄にすることなく情報・知識を深められるので、文章も読み進めてもらいやすいです。ブログやコンテンツの滞在時間の増加にもつながるので、なかなか記事を読んでもらえないという方はPREP法を試してみるとよいかもしれません。
SDS法と同じで結論ファーストで話を進めるのですが、PREP法は理由を説明しているので結論の説得感が増します。また、理由の後に事例を持ってくるため、文章にストーリー性が生まれリアリティーも帯びてくるので納得感も得られやすくなります。
慣れるまではSDS法よりも作成に時間がかかりやすいですが、読まれやすいストーリー性やリアリティーを追求した記事にしたいならPREP法がおすすめです。
①Point(結論)
SDS法と同じで結論をまず述べます。明確かつ簡潔に伝えるのがポイントです。
②Reason(理由)
結論の裏付けとなる理由を述べます。「なぜなら」という書き出しや「~だからです」という文末にするのがおすすめです。
③Example(具体例)
結論に至った理由について、事例や具体例をあげて詳しく紹介するパートです。
④Point(ポイント)
②や③も含めた要約をしながら、最後に結論=要点を繰り返します。
ここでもSDS法と同じ「日焼け対策におすすめの薬用化粧品」を例に、PREP法を使った例文を見ていきましょう。
【実際の例の解説】
①「薬用化粧品」を使用することで、日焼けによるしみ・そばかすを防ぐことができます。②それは、「薬用化粧品」に「成分」が含まれているからです。③紫外線の刺激を受けると、肌を守るためにメラノサイトが活性化し、紫外線を吸収するメラニン色素がつくり出されますが、「成分」にはメラニンの生成を抑える働きがあります。④そのため、紫外線によるしみ・そばかすを抑えたいのであれば、「薬用化粧品」がおすすめです。
【実際の例の解説】
②でしみ・そばかすが防げる理由となる成分を取り上げていますが、成分名が分かっても読み手はなにがよいのか分かりません。そのため、③でしみやそばかすができるメカニズムにふれながら、成分の働きについて説明し、「疑問」を「気づき」に変える具体例でまとめて説得力を出しています。最後の④では、伝えたいポイント・要点が印象に残りやすいように「だからおすすめなのだ」という形で強調するとよいでしょう。
PREP法とSDS法で迷ったら競合サイトをチェック
SDS法もPREP法も、文章だけではなくサイトの構成でも使えるフレームワークです。そのため、骨子や見出しといった構成を考えるときにも応用できます。
どちらの方法でも問題なく、自分が作成しやすい方法で記事を作成すれば問題ありませんが、競合サイトが多いジャンルに参入するのであれば、ユーザーにどういう構成の記事が読まれているのかをチェックするとより読まれやすく、クオリティの高い記事に仕上がりやすいです。
ただ、狙うキーワードで検索をかけて上位に表示されているサイトをひとつずつチェックするアナログ的な方法では、時間もかかります。手っ取り早く上位サイトのタイトルや見出しタグを抽出して比較しようと考えているのであれば、『見出し(hタグ)抽出(https://rakko.tools/tools/3/)』というサイトを利用しましょう。
指定するキーワードの上位10サイトのタイトルや見出しタグを一覧で取得できるツールで、hタグは最大h6まで抽出できます。簡単にユーザーのニーズの調査ができ、構成のヒントも得られるので、SDS法とPREP法のどちらの構成にしようか悩んでいるときは、自分自身のSDS法やPREP法の知識向上にもつながるので、ぜひ活用してみてください。
まとめ
SDS法やPREP法のフレームワークを一度覚えてしまえば、あとは流れに沿って肉付けをしていくだけです。一貫性のある文章が書けるようになり、読み手が自然に読み進めやすい構成や内容になるので、要点も伝わりやすくなります。記事のクオリティを高めたいという方は、競合サイトの見出しを抽出できるツールを活用しながら構成にもSDS法やPREP法を活かしてコンテンツやサイトの質を高めましょう。