アフィリエイトサイトやブログサイトを開設して運営したものの、思うようにアクセスが増えなかったり、収益が上がらなかったりする場合は、サイトを改善した方がよいかもしれません。サイトの改善というと、画像の配置やリンクボタンの設置場所の変更といった内容を取り上げられることが多いですが、正しくサイトを改善するためには、まず自分自身のサイトが置かれている現状を把握することが大切です。しかも、主観的に捉えるのではなく、客観的な視点で評価し、把握することが重要となってきます。
そこで今回は、自分自身のサイトを客観的に評価することの重要性と、「今取り組むべき課題」を正しく見つけてサイト修正するための方法についてご紹介します。
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主観だけではなく客観的な評価を取り入れることの重要性
主観的な評価は、自分の考えや好みを基準として評価することです。それに対し、客観的な評価は、自分以外の多くの人に共通する考えや好み、感覚を基準として評価することをいいます。
ただ自己満足するだけのサイトであれば、主観的な思い込みによるサイト運営でもよいかもしれません。しかし、「収益化」という明確な目的があるのであれば、「有益な情報を正しく、分かりやすく伝える」ことがひとつのポイントとなってくるため、客観的な評価でサイト修正をすることが大切です。自分主義な“思い込み”によるサイト運営を続けていても、「見てもらえない」「成果につながらない」といった負の連鎖が続くだけだからです。
●誤った認知や主観を見直し、目標を抽象的に判断できる
客観的な評価ができるようになると、今まで見えなかった課題を見つけられたり、主観的な視点で構成したサイトの良くない部分に気付けたりできます。視野が広がることで、目標を達成する方法や手段が1つではないことにも気付きやすくなります。
また、これまで手あたり次第にいろいろ試したり、サイト修正をしたりしていた人も複数の選択肢の中から、冷静に今やるべき課題や方法を判断でき、効果的にサイトの質を向上させることができるようになります。
客観的な評価の仕方のポイント
根本的な原因が分からなければ失敗を繰り返してしまうため、サイト改善は、現状を分析して正しく把握することから始まります。分析、把握するための指標となるのが「定量分析」と「定性分析」です。
簡単に言うと、数字で判断できるのが定量分析。クリックやPV、アクション数など、アクセス解析などのツールを使って数値的事実に基づいた分析ができるものです。一方の定性分析は、数字では表せないものです。例えば、ユーザーの行動、目的、狙い、ユーザビリティなどが定性にあたります。定性分析をおこなう場合は、ヒートマップツールやユーザーテストを用います。
客観的評価を元にしたサイト修正の方法
サイト修正では、まずどういうサイトなのかを明確にして、現状を把握していきます。どのようにしてサイト修正をおこなうべきか、具体例を1つ挙げて解説します。
例)購入ページへ到達していない
①サイト内行動を分析
アクセス解析やヒートマップツールを使って、ユーザーの行動を把握します。クリックされている箇所や離脱箇所などを調べ、訪問してくるユーザーの共通点を見つけましょう。
②流入経路を調べる
検索エンジンから流入しているケースが多い場合、流入キーワードを調べることで解決の糸口が見つかる可能性があります。
例えば、「商品名 効果」という検索キーワードでの流入の場合、「商品はすでに知っていて、効果について知りたい=購入を検討している(成果につながりやすい)ユーザー」ということが分かります。そのため、サイトは購入を検討しているユーザーの背中をひと押しするような、実際に謳われている効果や使用後の肌状態などをまとめてあげることで、成果に結びつきやすくなります。
逆に、流入キーワードに応じたサイト構成なのにアクションに結びついていない場合、効果についての信ぴょう性を疑っている可能性が考えられます。その場合は、エビデンスをしっかりと記載し、コンテンツの質を高める必要があるでしょう。
まとめ
主観的な評価では、問題点を見落としてしまいがちです。気づけなかった課題や問題点を見つけるためにも、さまざまなツールを活用して定量分析・定性分析をおこない、客観的な評価でサイト改善をおこないましょう。