SEO対策や日々のサイト更新によって自身のサイトが目標にしていた検索順位に掲載されると嬉しいものです。
しかし、検索順位の上位に表示されると自身のサイトの内容をコピーされて流用されてしまうリスクも高まります。
そこで、自分のサイトがコピーされないためにできる対策やコピーされたときのモチベーションのコントロールの仕方や対応について解説します。
コンテンツ
悪意のあるコピーコンテンツの見分け方
コピーコンテンツは、自分のサイトと完全に同じ、もしくはほとんど同じ内容のコンテンツのことです。
アフィリエイト広告の場合、同じ広告主のサイトを参考に記事を作り上げていくのが一般的です。
参考にするデータなども同じケースが多いため、内容がかぶってしまうことはありますが、そこに「意図的」な要素が絡んでくると「故意にコンテンツをコピーした」と判断できます。
ここでは、意図的な要素があるかを判断するポイントを3つのステップに分けてご紹介します。
●構成
構成はかぶりやすい部分となるため、同じような流れだから「悪意がある」とは判断しづらいのが実状です。
しかし、見出しだけでなく小見出しまでまったく同じ構成の場合、あなたのサイトをコピーしている可能性があります。
●文章のリライト
最近のコピーコンテンツはGoogleのロボット審査にひっかからないよう、文章をリライトして別のコンテンツのような細工をしているケースが多いです。
ここでいう文章のリライトとは、以下のようなものです。
・羅列の順番の変更や省略
例) 日本、アメリカ、中国、インド → アメリカ、インド、日本
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE → ビタミン類
・同義語や類義語への言い換え表現
例) 起きる → 目を覚ます
さわやかな → さっぱりした
ぱっと見ではわからないことも多いですが、人の目で見たときに言い換え表現などを使って文章をリライトしただけだとわかる場合、コピーコンテンツの可能性が考えられます。
また、自分が作成した専門的な内容を一般の方向けに分かりやすく変換しているケースなどもコンテンツをコピーしている可能性があります。
●図や表、画像の盗用
自分が作成した図や表、用意した画像を無断で使用され、あたかも自分のもののように使用している場合、悪意があると判断できます。
引用元や情報元を掲載しリンクを設置している場合、意図的ではない可能性がありますが、構成や内容が酷似している場合は意図的に使っている可能性が高いでしょう。
WordPressを使っている人におすすめの対策ツール「Check Copy Contents」
「Check Copy Contents」は、特定の文字列がコピー(文字を選択してCtrl+C)されたときに自分に通知がくるプラグインです。
通知は登録しておいたメールに届きます。
項目は以下の6つです。
・ コピーされた部分のテキスト
・ コピーされたタイミング(年月日、時分秒 ※世界標準時間)
・ コピーされたサイトのURL
・ コピーを行った人のIRアドレス
・ コピーを行った人のブラウザ(バージョン)
・ 流入元(リファラー)
コンテンツをコピーした相手を追跡できるため、WordPressを使っている方は自分のサイトを守るひとつの対策としてインストールしてみてはいかがでしょうか。
悪質なコピーコンテンツに対する対応
自分のオリジナルコンテンツをベースに有益な情報を補足しているなど、自分のサイトよりも+αの価値が存在する場合、オリジナルが自分のサイトであってもGoogleのロボットに自分のサイトがコピーコンテンツと判断されてしまうことがあります。
また、SEO対策をしていても、自分のサイトではなくコピーコンテンツのほうが検索結果の上位になってしまうケースもあるため、悪質なコピーコンテンツを発見した場合しかるべき対応を取りましょう。
●簡単に対策をしたいなら自分のコンテンツを更新する
自分のサイトと同じコンテンツを発見したら、それだけあなたのサイトが魅力的だったのでしょう。
しかし、コンテンツがかぶっているのであればそのままにしておくわけにはいきません。
もし、コピーコンテンツが自分のオリジナルコンテンツの+αの内容となっているのであれば、「そういう訴求方法もあるのか」と前向きにとらえ、自分のコンテンツを見直して手直しし、より魅力的なコンテンツに更新するのもひとつの解決策です。
別のサイトがあるのであれば、別のサイトに新規記事としてアップするのもよいでしょう。
その際、前のURLから別サイトのURLに301リダイレクトをさせておくことで、以前のSEOの評価を引き継ぐことができます。
●相手の非が100%なら「DMCA(デジタルミレニアム著作権法)侵害申請」
GoogleにDMCA侵害申請を行い、相手が意図的にあなたのコンテンツをコピーしたと判断されれば、相手のサイトはGoogle検索に表示されなくなります。
しかし、相手が反論して裁判となると裁判費用が必要になるため、DMCA侵害申請は相手の非が100%非の場合のみにしましょう。
まとめ:サイトのコピーもひとつの評価と考えつつできる限りの対策をしよう
コンテンツのコピーが横行している現在、自分のサイトがコピーされてしまうリスクは常にともなっており、検索結果上位ほどそのリスクが高いです。
しかし、コピー対策ばかりに時間をかけることはできません。
それであれば、コピーされるほど良いコンテンツが書けているのだと前向きにとらえ、できる限りの対策や対応をして自分のサイトのコンテンツを充実させ、コピーコンテンツに負けないサイトを作りましょう。