「マーケティング」とネットで検索すると、必ずと言っていいほど「事例」が出てきます。ただ、その事例は大企業が仕掛けたものの割合が高く、中小企業や個人事業主レベルでは全く出てきません。
今回は事例をチェックする前に知っておきたい、大企業と中小・個人事業主のマーケティングの違いについて見ていきます。
予算額
大企業と中小・個人事業主では、予算額が違います。大企業のマーケティングでは渋谷の巨大ビジョンをすべて活用して、1日489,000円かけて広告を打つ…だなんてこともできますが、中小企業はまだしも、個人事業主にそのような予算はありません。
大企業マーケティングの中には大規模なものもありますが、大規模マーケティングは全て中小・個人事業主には役に立ちません。
広告主の広告知識の有無
大企業だと、広告主の中に広告知識がある人もたくさんいるでしょう。しかし中小企業ならまだしも、個人事業主ともなると広告知識がない人ばかりになります。
大企業なら身内で広告に詳しい人を用意できますが、中小・個人事業主の場合は広告に詳しい人を自分で用意しなければなりません。
スピード感
数少ない中小・個人事業主が大企業に勝っている点です。(絶妙な規模の中小企業で仲割れしている場合は別ですが)
大企業は扱う金額も大きくなることから、広告決定から出稿までに時間がかかることもあり、時にはトレンドを完全に逃した広告を出します。
一方中小・個人事業主は人の手を介さない分意思決定が早く、「ポケモンGO」がリリースされたらその、当日のうちにマーケティングを打ち、ツイッターでリツイートされ、高い知名度を得る…なんてこともできます。
中小・個人事業主のマーケティングのコツとは?
中小企業・個人事業主の場合、大企業と同じ手法を取っていれば、いつまでも大企業には勝てません。
中小企業・個人事業主の強みは「顧客との距離」です。大企業は規模が大きく、顧客との距離がなおざりにされがちですが、中小企業では顧客1人1人とコミュニケーションを取りやすい環境にあります。
ですから、ターゲット顧客を明確にし、その顧客に対して徹底的に攻めていきましょう。
また、中小企業は人員がいないため、スケジュールに上手くマーケティング業務を詰め込まなければ、漏れができます。
タスクをルーティーン化し、ルーティーン化しつつも興味関心を持った顧客には暖かく対応しましょう。
「中小・個人事業主」を活かすも殺すもアナタ次第
中小・個人事業主だからといって嘆く必要はありません。
中小・個人事業主であることがマーケティング活動で良い効果をもたらすこともあり、中小・個人事業主であることを活かすも殺すもアナタ次第です。
中小・個人事業主であることをしっかり活かすために、中小・個人事業主のマーケティングは大企業と違うこと、そして中小・個人事業主のマーケティングがあることを頭に入れましょう。