検索エンジンからあなたのアフィリエイトサイトへ誘導する方法は2つあります。それが「PPC(Pay Per Click)広告」と「SEO」です。ここでは、それぞれの特徴を紹介し、上手に併用するポイントをご紹介します。
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検索エンジンとは多くの人が利用する情報検索システム
PPC広告とSEOを知るうえで、切っても切り離せない関係にあるのが検索エンジンです。
検索エンジンは、何かを調べるときにパソコンやスマートフォンで多くの人が利用する情報検索システムです。代表的なものとしては、GoogleやYahoo!があげられます。どちらもインターネット上にあるWebサイトや画像などを探すもので、キーワードを入力すると、関連性の高いWebサイトが順番に表示されます。

検索結果に表示されるWebサイトは、大きく分けると「広告」と「自然検索」の2つがあります。広告は、PPC広告のことで、検索結果画面には「広告」ということが分かるような形で表示されるのが特徴です。自然検索は、「キーワードとの関連性が高く、ユーザーに有益で分かりやすいサイト」と判断されたWebサイトのことです。目立つ位置=検索結果の上位に表示されるほど、高評価されたWebサイトということになります。
PPC広告は立ち上げすぐのサイト集客に
PPC広告は、検索したキーワードに応じて、検索エンジンの検索結果に表示される広告のことです。検索連動型広告、リスティング広告などと呼ばれることもあります。
◉PPC広告の特徴

「タイトル+リンク+説明文」からなるテキストタイプの広告です。ユーザーが検索したキーワードに応じて、それにマッチする広告を出稿することができます。料金体系は「クリック課金型」となっており、広告がクリックされない限り、広告費用が発生しないのも大きな特徴です。
PPC広告ができる検索エンジンはいくつかありますが、日本国内でPPC広告を活用するのであれば、GoogleとYahoo!の2つをおさえておけば大丈夫でしょう。
世界で圧倒的なシェアを誇っているのがGoogleのPPC広告「Google AdWords(グーグル・アドワーズ)」です。日本では、特に若年層がGoogleの利用割合が高いといわれています。中年層にはYahoo!が人気で、日本では「Yahoo!プロモーション広告」のシェアも大きいのが特徴です。この2つのPPC広告をあわせると、全体の約9割を占めます。
◉PPC広告は即効性と設定・管理のしやすさがメリット
PPC広告の大きなメリットとしては、次の2つがあげられます。
①簡単に上位表示でき、集客が見込める
PPC広告の強みは、上位表示、集客における即効性の高さです。出稿する広告やキーワード、入札額などの設定が終えるとすぐに広告が掲載されます。任意のキーワードを設定することで、ニーズが顕在化しているユーザーを簡単に獲得することができるため、立ち上げたばかりのサイトでも集客が見込めるのも大きな特徴といえるでしょう。
② 広告の表示条件を設定できる
PPC広告は、条件を自由に設定、変更できるため、広告を見せたい相手を細かくターゲティングして効果的にアプローチできます。具体的な設定項目としては、性別、年齢、居住地域などです。管理画面上では、広告の表示回数やCTR(クリック率)、CVR(コンバージョン率)などが把握でき、予算に応じた出稿、停止、再開なども簡単に行えます。
◉PPC広告のデメリットはコストと低クリック率
魅力的なメリットが多いPPC広告ですが、デメリットもあります。
① 集めたユーザーの数だけ費用が掛かる
広告がクリックされなければ費用が発生しませんが、クリック課金型のため、集客した分だけ広告費用がかかります。キーワードに対する入札額は自分で決めることができますが、最低単価はオークション形式です。人気のキーワードや競合が多いキーワードほど単価が高くなるため、狙うキーワードによっては費用が膨らんでしまいがちです。また、興味のないユーザーが間違えてクリックしても1クリックとカウントされるため、余計な費用がかかってしまう可能性もあります。
② 上位表示されるがクリック率は悪い
PPC広告は、検索結果画面の上や下など、比較的目立つ場所に表示されます。そのため、クリックされやすそうと思うかもしれませんが、人間は広告を避ける傾向があるため、「広告」と印があるだけで敬遠されてしまうのが実状です。そのため、SEOによる検索結果の上位表示と比べるとクリック率がかなり低い傾向があります。
SEOを中長期的な集客の基盤に
検索エンジン最適化を意味するSEO。正式には、Search Engine Optimizationといいます。検索結果画面で自分のアフィリエイトサイトが期待するキーワードでより露出されるよう行う一連の対策のことです。検索を通してビジネスを成功させるための「集客」「CV(コンバージョン)」の数を増やすことが主な目的といえるでしょう。
◉SEOの特徴
SEOは、余計な費用をかけず、自然流入で集客数を増やしていけることです。中長期的な対策を行って息の長いサイトに育てることで、潜在的なユーザーを獲得していける可能性が高まります。
◉SEOは低コスト、高クリックがメリット
SEOの主なメリットとしては、次の2つがあげられるでしょう。
① 余計な費用が掛からない
必要とされる対策を地道に行い、検索結果の上位に表示されるのがSEOです。お金をかければ検索結果が上がるというわけではない=費用をかけなくても検索結果上位に表示されるということなので、余計なお金をかけなくてもやり方次第で集客が見込めます。
② 検索結果上位に表示されれば高いクリック率が見込める
検索結果画面を見たユーザーは、無意識に広告であるPPC広告を避け、上位に表示されているサイトを閲覧しようとします。そのため、SEO対策をして検索結果上位に表示されれば高いクリック率が期待できます。
一度上位に表示されると、しばらく上位にとどまる傾向があるため、中長期的に考えれば、費用対効果は高いといえるでしょう。
◉「検索アルゴリズム次第」なのがSEOの大きなデメリット
低コストで始められるSEOですが、次のようなデメリットがあります。
① 効果が出るまでに時間がかかる
PPC広告の場合、条件によっては出稿すればすぐに検索結果1ページ目の上位に表示できる可能性があります。しかし、SEOの場合、「検索アルゴリズム」があなたのサイトを解析し、高評価するまでは下位もしくは圏外のままです。検索アルゴリズムとは、キーワードとの関連性など、さまざまな要素をもとにWebサイトを表示する順番を決めているロジックのことです。効果が出始めるまでに数カ月、数年かかることがあります。ただし、裏を返せば、検索アルゴリズムで高評価されれば効果が続きやすいということです。時間がかかっても対策しておくメリットは大きいといえるでしょう。
② Webサイトの露出を制御できない
検索結果の上位に表示されれば高いクリック率が見込めるのですが、順位はGoogleのアルゴリズム次第です。PPC広告のように、表示に関しての設定や管理もできないため、Webサイトに貼っているアフィリエイト広告のリンクが切れていたとしても、上位表示しないように調節することができません。そのため、中長期的なスケジュールで計画を立て、コンテンツ制作をすることが大切です。
PPC広告とSEOは目的に合わせて併用するのがポイント
アフィリエイト初心者が、立ち上げたアフィリエイトサイトの集客を行うのであれば、SEOメインでコンテンツ制作を行いつつ、PPC広告でスピーディーに集客するのがおすすめです。

PPC広告とSEOのメリット・デメリットをまとめると、PPC広告は「集客」「広告の管理」に優れており、SEOは「費用対効果」に優れていることが分かります。
SEOの対策を行っていれば、時間をかけてサイトを育てることで自然検索によるユーザーの流入数が増えていくでしょう。しかし、SEO対策をしても検索結果の上位に常時されるまでに時間がかかるため、アフィリエイトサイトを作ったのにユーザーが全く来ないという状況を作ってしまう可能性が高くなります。
それでは、時間がもったいないので、多少コストはかかってしまいますが、ニーズが顕在化したユーザーは獲得しやすいPPC広告を使って手っ取り早くユーザーを獲得するのがおすすめです。ただし、広告費がかかりすぎては本末転倒です。広告費用の管理を徹底し、広告費用が売上利益を超えることがないよう注意しましょう。
集客のメインはSEO! PPC広告はSEOの補完として利用しよう
PPC広告は、時間を無駄にしない有効的にマーケティングができますが、獲得したユーザーは、比較的ライトなユーザーで商品購入やサービスの申し込みといった成果に至りにくく、リピーターとなりにくい傾向があります。そのため、SEOによる集客が見込めるまでの補完としてPPC広告を利用するということを念頭に置いておくことが大切です。
PPC広告をうまく活用してライトなユーザーを獲得しつつ、最終的にはSEOを主軸にした集客ができるよう、SEOを意識したコンテンツ、サイト制作を心がけましょう。