今後美容・健康系でアフィリエイトを行うのであれば、根拠を示してユーザーにとって有益な記事を書くことが大切です。

昨今の「信頼性の低い」美容・健康系のキュレーションサイトがGoogleの検索結果の上位に表示されていた問題により、Googleは日本語の検索結果の表示順位を決めるアルゴリズムを大幅に変更しました。
その影響で、美容・健康系ジャンルの検索結果では、良質な独自コンテンツを持つサイトが上位に表示されるようになっています。
自分のサイトの記事を上位表示させるためには、どのような点に注意して記事を書けばよいのかを具体的に見ていきましょう。
商品に含まれる成分の種類は正確に伝える
化粧品や健康食品の場合、さまざまな成分が含まれていますが、あいまいな表現はNGとされています。
例えば、「無添加」。添加物が含まれてないということを表す言葉ですが、無添加の表記には明確なルールがありません。したがって、次の2つの商品の場合、
・商品A:防腐剤は含むが、着色料は含まれていない
・商品B:着色料は含むが、防腐剤は含まれていない
どちらも添加物が含まれていますが、商品Aも商品Bも“無添加”ということができます。それは、商品Aは防腐剤、商品Bは着色料が含まれていないためです。
したがって、無添加の場合は、含まれていない添加物を書かなければ景表法違反となります。
正しい情報が伝わるよう、記事を書くときはアフィリエイト広告についての情報を収集し、商品に含まれている成分の種類をきちんと伝えるようにしましょう。
効能効果は実際の範囲を超えない表現にする
商品をアピールするときにあるはずのない効能や効果を妄想で書くのはご法度です。そんなことはしないだろう・・・と思っていても、やってしまっている可能性はあります。
例えば、アフィリエイト広告で「歯のやにを取る」という効能がある歯磨き粉。記事を書くときに、次のような文章だとユーザーに誤解を与える可能性があるということです。
“この歯磨き粉には歯についたやにを取る効能があり、歯を白くすることができます。”
やにが取れると歯の黄ばみが薄れるため、本来の白い歯に戻ることから「歯を白くする」という表現をしてしまいがちですが、「歯を白くする」という効能がなければ、嘘の表現をしているということになってしまうのです。
「歯を白くすることができます。」という一言添えることで、ただ効能を伝えるよりも魅力的に見せることができます。
ところが、表現方法によっては虚偽記載になってしまうため注意しましょう。
よくあるNG表現と適当な言い換え表現
美容・健康系ジャンルのアフィリエイトを行うのであれば、基礎知識としてあらかじめNG表現を理解しておくことが大切です。ここでは、間違えがちな表現を中心にご紹介します。
NG:肌の奥まで浸透
OK:角層のすみずみまで浸透
→角層より深い層へ浸透するとうたうことがNGとされているため、「肌の奥」という曖昧な表現ではなく「角層まで」としましょう。
NG:アレルギーテスト済み
OK:アレルギーテスト済み(※ただし、すべての方にアレルギーがおこらないというわけではありません)
→テストしているという事実を書くことができますが、それだけではアレルギーは起こらないと暗示させる可能性があるため、例外もあることを添えましょう。
NG:〇〇の香りはストレスをいやします
OK:〇〇の香りで毎日をリラックスタイムに!
→精神に対する作用についてうたうことが薬機法に抵触するため、直接作用するという表現は避けましょう。
NG:アンチエイジング
OK:エイジングケア
→アンチエイジングが「若返りの効果」という意味のためNGとされています。
NG:冷え性の方におすすめ
OK:寒いのが苦手な方におすすめ
→冷え性が病気を意味する言葉のためNGとされています。
NG:1日2回、1回あたり2粒ずつお召し上がりください。
OK:1日3~4粒程度を2、3回に分けてお召し上がりください。
→1日の摂取回数や摂取量は、医薬品以外では明確な記載ができないため、含みを持たせるようにしましょう。
NG:「よく効きました」というレビューや体験談、口コミの表記
OK:飲みやすかったです。
→使用者の効果効能に関するレビューなどがユーザーに誤解を与える可能性があるため禁止されていますが、「安い」「飲みやすい」などであれば大丈夫です。
ただし、現状OKとされている表現でも、随時NG表現の更新や追加が行われているため、今後NGとなる可能性があります。
記事をアップロードする前に、薬機法に引っかかる表現がないかを確認できる無料のツールや薬機法のチェックや校正を行ってくれるサービスを利用してリスクヘッジしておくとよいかもしれません。
正しい情報と表現で信ぴょう性の高いサイトにすることが大事
少しオーバーな表現をしたほうがユーザーに注目されやすいため、薬機法や景表法を完璧に守っているサイトはごくわずかなのが実状です。
しかし、「他の人がやっているから」といって法律を違反してもよいということにはなりません。
美容・健康系のアフィリエイトでは、成分の種類や効果効能はユーザーに魅力を伝える為にも必要な項目です。
正しい情報を法律の範囲内の表現で根拠を示した記事作成を心がけ、ユーザーやGoogleの日本語の検索結果の表示順位を決めるシステムに評価されるコンテンツにしましょう。