記事型LPは、広告に対してシビアなユーザーにも効果的にアプローチできます。商品を知らない、購入意欲もほとんどないような潜在層のユーザーを育成し、顕在層に変えられる可能性も秘めているため、アフィリエイトサイトの出稿を考えている方にもおすすめです。
ここでは、広告枠の出稿をするための記事型LPを作成した実際の経験を元に、高CTR・CVRへ導く鉄則を大公開。伸び悩んでいるという方は必見です。
コンテンツ
記事型LPは購買意欲を高められる
記事型LPは、一般的なLPとは異なり、読み物のような記事的要素を持ったランディングページのことです。
通常のLPは、商品やサービスの良さを端的に伝えることという役割が大きいため、読み手はパッと見で宣伝色を強く感じてしまいます。しかし、記事型LPの場合、ユーザーが抱える悩みや疑問を解消しながら理解を深め、自然に商品の魅力をPRしてアフィリエイト商材のLPへと誘導するため、広告らしさを感じさせずに宣伝することができます。
大きく分けると記事型LPは2タイプある
【インフィード広告】
コンテンツとコンテンツのあいだに表示され、1つのコンテンツのように見せる広告です。「SmartNews(スマートニュース)」やLINEのタイムラインやFacebookのニュースフィードなどで見られます。
【レコメンド広告】
記事の一番下などに、「関連ニュース」や「おすすめの記事」として表示されている広告です。Yahoo!コンテンツなどが代表的です。
いずれも広告っぽく見えない広告から、ネイティブ広告といわれています。
記事型LPが受け入れられている理由
これまでは、インターネットというと大きな画面のパソコンを使ってみるのが一般的で、広告もバナーなどの目立ったものが主流でした。しかし、スマートフォンが普及し、小さな画面の大きなウエイトを占めるバナー広告が邪魔ものになり、読み物をすることが定着してきたこともあって、広告っぽく見えない記事型LPがひとつの宣伝手法として広まりました。
記事型LPの成功は他のコンテンツとの親和性にある
記事型LPでは、いかに他のコンテンツの中に溶け込ませるかがポイントになります。そのため、従来のやり方をアンラーニングして(今までの成功パターンや知識を意識的に棄てて、新しく学び直して)、“自然”を意識した「タイトル」にすることが大切です。
CTRに関わるコピー(タイトル)の勝ちパターン
記事型LPを広告として出稿しようと考えているのであれば、コピー(タイトル)もネイティブ広告の法則にのったものに変えなければなりません。
【A】 嘘でしょ?TVで話題の健康茶があなたを変える!初回500円はお得すぎ!
【B】 機能性表示食品なのに意味がない?健康茶はあなたの飲み方次第だった
どちらのコピーもユーザーを誘導する力がありますが、法則を読み誤ると負けパターンとなってしまいます。
バナーでは、パッと見でお得感・売りが伝わるクリエイティブが人気なので、【A】のコピーの方がクリックされやすい傾向があります。しかし、ネイティブ広告の場合は、宣伝色をどれだけ薄めてコンテンツとして見せるかがポイントです。広告として掲載されるサイトやコンテンツ内容との親和性=本当の記事っぽく見せることが重要なので、【A】よりも【B】のコピーの方がCTRは高くなります。
CTRにつながるコピーのコツ
レコメンド広告の場合、CTRが配信割合に関係することがあります。そのため、反応のよいパワーワードの法則を理解して、当たるコピーを作ることが大切です。
30文字前後のコピーは、「文頭」「文中」「文末」に分けることができます。それぞれの位置によって高CTRを出しやすいパワーワードは異なるため、どの位置でどういう働きをするワードを盛り込むべきなのかを理解しましょう。
文頭
ユーザーをはっとさせたり、緊急性を伝えたりできるインパクトのあるパワーワードが高CTRにつながりやすいです。
「〇〇代必見」 (例:30代必見!毛穴ケアは〇〇習慣で変わる)
「信じられない」 (例:信じられない!鏡ひとつで美魔女に!あなたを変える〇〇習慣)
「まだ間に合う」 (例:まだ間に合う!続けるポイントは〇〇!三日坊主にならないコツを大公開)
「〇〇を席巻」
「TVで話題」 (「雑誌で話題」や「ネットで話題」などのメディア)
文中
解決の糸口となりそうな内容のパワーワードが比較的高いCTRとなっています。
「ヒント」 (タイトル例:ダイエットのヒントは食事のとり方にある)
「決め手」 (例:8割の女性に共通!結婚の決め手は「〇〇の習慣」だった)
「要点」 (例:今更聞けない〇〇!要点をおさらい)
「ポイント」 (例:TVで話題の〇〇ダイエット!ポイントは〇〇)
文末
最後には「見てみたい!」と思わせるダメ押しの一手となるワードが高CTRにつながりやすいです。
「あなたへ」 (例:気になるのに続かないあなたへ)
「大公開」 (例:まだ信じられない?〇〇のヒミツを大公開!)
「落とし穴」 (例:実は損している?〇〇選びの落とし穴)
「裏技」 (例:たった〇〇だけで効率アップ!~でも使える裏技)
徐々にモチベーションを高める流れが重要
記事型LPでは、序盤で宣伝色を強めてしまうとせっかく誘導したユーザーが離脱してしまいます。離脱を防ぐためには、順を追ってユーザーの理解を深めていくことが重要です。理解が深まるにつれてモチベーションが高まり、“自然”とアフィリエイト商材の必要性に結びつけることができます。必要性が伝われば、必然的にコンバージョンにつながりやすくなるため、「流れ」の成功の法則をマスターしましょう。
健康系広告は“必要性”を唱え続けてモチベーションを高める
健康系広告の場合、紹介するアフィリエイト商材の購入に結びつけることが最終目標となります。
ユーザーが商品を購入するのは、「使ってみたい」「自分の生活に必要だ」と感じたときです。そのため、記事型LPでは必要性を段階的に深めて、納得して商品購入してもらえるような流れを意識しましょう。
例えば、「健康茶」の場合は次のような流れで必要性を深めていけます。
【対策の必要性】
肥満・生活習慣病の原因に触れ、対策することが大事ということを伝える
↓
【成分の必要性】
健康維持をサポートする成分を紹介し、摂取経路(食事・サプリメントなど)に触れる
↓
【健康食品の必要性】
バランスの摂れた食事から摂取するのが理想と伝えつつ、難しい現状などに触れ、うまく健康食品を利用しようと伝える
※機能性食品やトクホ認定の商品の場合、それぞれの特徴についての解説もプラスすると専門性がUP
↓
【商品の紹介】
「毎日のお茶を変えるだけ」という手軽さをPR
広告っぽさをカモフラージュするコツ
ターゲットとする層を具体的にして、特定の人物像でのサクセスストーリーに仕上げるのがおすすめです。
「健康茶を飲んで痩せました」ということを伝えたい場合、ストレートに表現してしまうと、景表法や薬機法に引っかかってしまいます。「ダイエットに効果的」「2週間で劇的に変化」などの痩せることを連想させるような表現もNGです。
そもそも、「痩せる」などがあると宣伝っぽさも感じやすくなるので別の表現にするのがベターです。
例えば、「身軽になり、念願だった登山にけるほどに」「10歳も年下の男性から声をかけられるように」「娘と並んで歩いていると、姉妹に間違われることも」などです。“痩せた結果どうなったのか”という表現にすれば、景表法や薬機法のルールを逸脱せずに間接的に痩せたことを伝えることができます。
根拠となるグラフや表は積極的に用いる
健康食品会社がおこなった独自の調査の場合、過剰な表現をしてしまうと景表法違反となってしまいますが、結果を伝えることはできます。
グラフや表を追加することで、文字だけの記事よりも見やすく、簡潔に良い点を伝えることができるので、信ぴょう性の高い根拠となるデータは積極的に用いるようにしましょう。
特に、消費者庁や厚労省などの公的機関がおこなった調査データは信ぴょう性が高いので、記事内にあるだけで説得力が増します。
まとめ
記事型LPで大事なのは、出稿したときに他のコンテンツに溶け込める、宣伝っぽさをなくした仕上がりです。法則を覚えてしまえば、あとは応用するだけです。メリットのある記事で、ユーザーの意識を変えながら、アフィリエイトサイトの報酬アップを目指しましょう。