2021年から日本でもサービスが開始された、YouTubeのShort(ショート)動画。InstagramやTik Tokのように、短い尺の縦長動画を投稿できる機能です。
このShort動画が今大人気となっています。
スマホさえあれば簡単に動画を作成して投稿できるため、YouTuberデビューのハードルも従来よりグッと下がりました。
今回はYouTubeのShort動画の特徴や人気の理由、使い方についてご説明します。
コンテンツ
YouTubeで人気!Short動画とは?
YouTubeのShort動画は、最大1分までの縦長動画を投稿・視聴できる機能です。
通常のYouTube動画と同じように、「高評価ボタン」「低評価ボタン」「コメント」の機能がついています。
投稿されたShort動画は、スマホ用YouTubeアプリのホーム画面にある「ショート」から視聴可能です。
ショートタブをクリックすると、スマホが全画面表示に切り替わり、動画が自動再生されます。
画面をスクロールすると次の動画へと切り替わるため、興味のない動画であってもすぐにスキップすることができます。
Instagram・TikTokとの違い
YouTube Short動画と似た機能に、Instagramの「リール」やTik Tokがあります。
どちらも縦型の動画を楽しめる機能ですが、YouTube Shortとはそれぞれ異なる特徴があります。
Instagram「リール」との違い
Instagramのリールの最大投稿時間は、YouTube Shortと同じく1分です。
「リールタブ」「リール専用タブ」「発見タブ」「フィード」の4ヵ所に表示されます。
リールに投稿した動画は15秒に縮尺して、「ストーリーズ」に表示させることも可能です。
YouTube Shortとの最大の違いは、「動画視聴を前提に開くアプリ」か否かでしょう。
Instagramユーザーの主な使用動機は「友達やインスタグラマーの投稿閲覧」「流行りのお店やコンテンツの検索」なため、動画視聴を目的として使われるアプリではありません。
Tik Tokとの違い
最大3分の縦長動画を楽しめるTik Tok。
YouTube Shortとは「ユーザー層」「アプリの導線」が異なります。
Tik Tokのメインユーザーは、10代~20代前半の若年層。一方のYouTubeは全世代にまんべんなく利用されています。
YouTube Shortの場合、ショートタブを開かなければ動画再生はされません。
Tik Tokの場合、アプリを開いた瞬間に動画がフルスクリーンで表示されます。
そのためTik Tokでは、気に入った動画の投稿者をすぐにフォローできる(投稿者側はフォローしてもらいやすい)という利点があります。
short動画はZ世代に人気!
YouTubeのShort動画を始めとした短い動画は、今Z世代から支持されています。
Z世代とは、1990年後半から2000年代に生まれた人を指す言葉。
つまり、2021年現在の時点で10~21歳くらいの人たちです。
デジタルネイティブなZ世代は、他世代と比べて動画プラットフォームの利用率が非常に高いとデータが出ています。
企業のコンテンツマーケティングやメディアビジネス等を支援する、サムライト株式会社が2021年に行った調査によると、Z世代のYouTubeの利用率はなんと82.8%!
YouTube Shortを視聴したことがあると回答した人は、67.5%でした。
その人気の秘密は、独自のアルゴリズムと短さにあります。
short動画人気の理由は「アルゴリズム」と「短さ」
従来のYouTube動画では、動画のサムネイルやタイトルを見て、興味あるものをクリック・タップして再生するシステムでした。
本記事の冒頭で説明したように、Short動画は自動再生システム。
独自のアルゴリズムによって動画がピックアップされるため、画面をスクロールするだけで次々とオススメの動画が表示されます。
最新の動画や人気の高い動画はもちろん、視聴履歴や検索履歴、お気に入りやチャンネル登録などから、ユーザーに合ったものをAIが提案してくれます。
日々あらゆる情報や選択肢に囲まれたデジタルネイティブ世代にとって、「リーチのしやすさ」は重要です。
また、最大1分で見れる手軽さも人気の理由。通勤・通学の忙しい時間の合間にもサクッと視聴しやすいため、短い動画が好まれる傾向にあります。
YouTubeのshort動画を作るメリット
コンテンツ発信者にとって、YouTubeのShort動画はメリットがたくさんあります。
主なメリットは、「動画投稿の手軽さ」と「チャンネル登録者数の増やしやすさ」です。
スマホで撮って投稿するだけ
難易度の高い編集をせずとも、気軽に投稿できるのがYouTube Shortの特徴です。
チャンネル総再生数を増やしたり、広告を多くつけたりするため、通常のYouTube動画は10分以上の動画の投稿が主流です。
動画によっては長時間の撮影データや編集ソフトでの編集、撮影するための機材なども必要となるため、初心者には始めるハードルが高いというデメリットがありました。
Short動画であれば1動画1分というルールがあるため、特別な機材や編集がいらず、撮ったものをそのまま投稿することもできます。
チャンネル登録者数を増やしやすい
従来のYouTube動画では、チャンネル登録者数を増やすために、VSEO対策やクリック率の改善など、様々な工夫や戦略が必要でした。
既にレッドオーシャンとなりつつあるYouTubeでは、登録者数や再生数の少ないチャンネルは人気チャンネルとの競争に勝ちにくく、ユーザーに認知されにくい状況が続いていました。
しかしYouTube Shortの登場により、その状況が変わりつつあります。
前述したように、YouTube Shortは不特定多数のユーザーにリーチしやすいため、チャンネルの登録者数や再生数に関係なく、多くのユーザーに認知されやすくなっているのです。
投稿した動画の内容とユーザーの興味・関心がマッチすれば、動画の再生数やチャンネル登録者数が劇的に伸ばせるでしょう。
YouTubeのShort動画の使い方とコツ
YouTubeのShort動画はスマホとパソコンどちらからも投稿できます。
それぞれの投稿手順と、動画を作る際のコツをご説明します。
どちらの場合も、チャンネル登録者数が0人でも投稿可能です。
スマホから投稿する場合
①YouTubeアプリを開き、「+」をタップ。
②「ショート動画を作成」をタップ。
③録画ボタンの上にある「15」をタップし、15秒・60秒を選択。
④録画開始ボタンをタップして撮影を開始。カメラロールからアップロードする場合は、画面左下をタップ。
⑤トリミング編集し、「追加」をタップ。編集が完了したら、画面右下のチェックマークをタップ。
⑥音楽やテキスト、フィルターなどを追加。
⑦タイトル、公開範囲などを設定し、「アップロード」をタップ。
パソコンから投稿する場合
① ブラウザ版のYouTubeにログインし、画面右上のカメラマークをクリック。
②「動画をアップロード」をクリックし、投稿したい動画をアップロード。
アップロードが完了すると、動画の詳細を入力する画面が表示されます。
③動画のタイトルと説明を入力。
④タイトルもしくは説明欄に「#Shorts」と入力。
このハッシュタグを入れなければ、Short動画と認識されないので注意しましょう。
⑤公開範囲を選択。
YouTubeのshort動画のコツ
Short動画を作成する際には、以下の3つを意識してみましょう。
・ストーリー構成のテンプレートを作る。
・自然体を意識する。
オープニングを工夫する
Short動画は次々とスクロールしてスキップできるため、最初の数秒でユーザーの気を引く必要があります。
興味がないと判断されると、最後まで見てもらえないからです。
何かが始まりそうと期待させるようなナレーションを入れたり、インパクトのあるシーンをオープニングに使ってみましょう。
ストーリー構成を意識する
定番のストーリー構成を作ることで、ファン増加を狙えます。
例えば、「つかみのオープニング→クライマックス→結末」といったように、展開を予測できるストーリー仕立てのものは一定層に人気です。
動画の構成を考える際は、人気チャンネルのShort動画を参考にしてみましょう。
自然体な動画を作る
Short動画では、自然体でリアルな、「プロっぽくない」動画が好まれる傾向にあります。
日常のひとコマを切り取ったような動画や、生活の中で起きたちょっとしたハプニングの一瞬など、「手を加えていなさそうなもの」がユーザーには喜ばれます。
YouTubeのShort動画はアフィリエイトにも最適!
アフィリエイター界隈では今、YouTubeのShort動画を使ったアフィリエイトが熱いと人気です。
Short動画の概要欄やコメントに、動画の内容と関連のあるアフィリエイトリンクを貼り付けておくと、一定の成果が得られやすいと言われています。
実際にShort動画で稼いでいる筆者の友人は、再生回数が増える仕組みを利用し、上手くアフィリエイトへ誘導しているとのこと。
クリエイティブコモンズを活用して無料で使用できる動画を編集すれば、ネタ切れすることなく動画を大量投稿できると語っていました。
自分で素材撮りをするのは苦手……という人は、クリエイティブコモンズを駆使してみるとよいでしょう。
short動画を使って気軽にYouTubeデビューしよう
スマホひとつで手軽に投稿できるYouTubeのShort動画。
自然体でありながらもインパクトのある動画を作ることで、若い世代のファンを掴めるでしょう。
今までYouTubeをやってみたくてもトライできなかった人も、この機会にぜひ挑戦してみてください。